平成28年度(2016)久留米大学医学部推薦入試数学過去問の解説授業(3/5)

過去問で学ぶ推薦入試数学

[mathjax]

この記事には,久留米大学医学部の過去問の詳しい解説が載っています。過去問を通して久留米大学医学部の数学について学べるように,授業のような解説にしています。これまで勉強してきたことを整理し、あなたの数学力をレベルアップしましょう!

解答はすでにこちらの記事で示しております。

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平成28年度(2016)久留米大学医学部推薦入試数学[3]

最近増えているベクトルの問題

大問3は平面ベクトルの問題です。 以前は「久留米大学医学部ではベクトルは出題されない」と言っていたものですが,最近は推薦試験・一般試験とも出題されるようになりました。 しかしそのほとんどは空間ではなく平面ベクトルの問題です。 ですからまず,平面ベクトルを中心に対策しておきましょう。

まずは問題文を正確に読み取り,図を書こう

(1) 上図より OX=12OB+12OC=12OB+12(OA+AC)=12b+12(a+13b)=12a+23b したがって AX=OXOA=(12a+23b)a=12a+23b(答) (2) YX=OXOY=(12a+23b)49b=12a+29b(答)

前半部分は,図をきちんと書いて,ベクトルの和・差を使えば答は出せると思います。 解答例とは違うやり方であっても何ら問題はありません。 (1)(2)は絶対に解きましょう。

直角という条件から内積の式を立てる

後半は,直角という条件から「内積イコール0」の式を立てます。 あとは計算手順に従っていけば答は自動的に導かれます。

(3) AYX=π2 のとき, AYYXすなわち AYYX=0 である。 AY=OYOA=a+49b であるから (a+49b)(12a+29b)=012(a49b)(a+49b)=0|a|21681|b|2=0 |b|=3rなので |a|21681(3r)2=0|a|2=169r2 したがって OA=|a|=43r(答)

ベクトルの問題はこのように,問題文の設定にしたがって式を立てれば,あとは手順通り解いていけば答えが出るものです。 この流れをつかめば,ベクトルが得意になれるはずです。 早くマスターしておきましょう。

この問題のポイント

振り返ってみましょう。

この問題が解けるかどうかのポイントは、

  1. ベクトルの和と差・実数倍を用いることができる
  2. 直角から内積=0に気付くことができる
  3. 立てた式を手順通りに解くことができる

特に難しいところはありません。完答しましょう。

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