令和04年度(2022)久留米大学医学部推薦入試数学の過去問と解答(4/5)

推薦入試

過去問を利用して、久留米大学医学部推薦入試の数学について学びましょう。 令和04年度入試では全部で5問出題されました。 そのうちの4番について、問題と解答を以下にまとめています。 さらに詳しい解説授業は、別の記事にしています。

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令和04年度(2022)推薦入試[4]

問題

座標空間内に O(0, 0, 0), A(2, 2, 0), B(2, 2, 0), C(0, 0, 1) を定め,点POP=(s+t)OA+(t+1)OB+uOC, s0, t0, 12s+t1, 0u2 を満たし,点Q|OQ|22(OAOQ+OBOQ+2OCOQ)+190 を満たす。
  1. ROR=(s+t)OA+(t+1)OB, s0, t0, 12s+t1 を満たすとき,点Rが存在する範囲は となり,その面積はpppである。ただし, は「円,三角形,四角形,五角形」のいずれかで答えよ。
  2. Pが存在する範囲は立体であり,その立体の体積はpppである。
  3. Qが存在する範囲は,中心の座標がpppであり,半径がpppである球の球面および内部であるから,点Pが存在する範囲と点Qが存在する範囲の共通部分の体積はpppである。

久留米推薦(令和04年度入試)

解答

  1. 3点O, A, Bはすべてz 座標が0であり,xy平面上の点であることがわかる。また,式の形から点Rxy平面上の点であることがわかる。
    Rについて,OA+OB=OD=(4, 0, 0)とおくと, OR=(s+t)OA+(t+1)OB=sOA+t(OA+OB)+OB=sOA+tOD+OB 線分OA, ODの中点をそれぞれM(1, 1, 0), N(2, 0, 0)とする。
    s0, t0, 12s+t1 より,sOA+tODで表される点の存在する範囲は,四角形ADNMの周上および内部である。点Rの存在する領域は,この四角形ADNMを下図のように平行移動したものである。 よって,点Rが存在する範囲は四角形(答)であり,その面積は△OADの面積の34倍である。
    求める面積SS=34OAD=341242=3(答)
  2. Pについて, OP=(s+t)OA+(t+1)OB+uOC=OR+uOC OC=(0, 0, 1), 0u2 であるから,点P の存在範囲は,(1)で求めた四角形を底面として,それをz 軸方向に0から2まで平行移動したときの通過領域である。その立体の高さは2であるから,求める体積は 3×2=6(答)
  3. Qについて,OE=OA+OB+2OC=(4, 0, 2)とおくと,|OE|2=20 であるから |OQ|22(OAOQ+OBOQ+2OCOQ)+190 |OQ|22(OA+OB+2OC)OQ+190 |OQ|22OEOQ+190 |OQ|22OEOQ+201 |OQOE|21 よって点Q は,中心がEで半径が1である球の球面および内部である。 点Pが存在する範囲の四角柱の点Eの周りの辺はすべて垂直に交わっている。よって,点Pが存在する範囲と点Qが存在する範囲の共通部分は,半径1の球の体積の18である。よって求める体積は 4π3×18=π6.(答)

 

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